私は、他大学を卒業後、本大学院に進学した1年生です。学部時代は音楽大学で声楽を専攻し、中学校・高等学校の教諭一種免許を取得しました。声楽を中心に学びながら、教員免許取得のためにピアノの実技にも取り組んできましたが、学部で触れることのできた楽器や分野は限られており、将来教員として教育現場に立つことへの不安を感じるようになりました。
学校現場では、声楽やピアノだけでなく、さまざまな楽器への理解や、それらを用いた指導力が求められます。しかし音楽大学では、専門実技を深く学ぶ一方で、他の楽器に触れる機会は多くありませんでした。
本大学院では、特定の専門にとどまらず、さまざまな楽器や分野について学ぶことができる点に大きな魅力を感じ、進学を決意しました。木管楽器、弦楽器、和楽器を、演奏だけでなく組み立て方といった基礎から学べるため、不安を感じることなく、前向きに学びを深めています。
また、練習室を予約なしで利用できる環境も大きな魅力です。音楽大学では練習室が予約制で、希望する時間に練習できないことも多くありましたが、現在は自分のペースで練習に取り組むことができています。
現在は、声楽を基盤としながら、音楽教育に必要な幅広い知識と実践力を身につけることを目標に学んでいます。将来は、子どもたちに音楽の楽しさを多角的に伝えられる教員になることを目指して、大学院での学びを大切に積み重ねていきたいと考えています。
修士課程1年 M.T
学内にて