岡本 信一


音楽科教育担当 教授(おかもと しんいち)

担当授業

大学院:音楽科カリキュラム研究、音楽科の教材開発と実践研究
学 部:初等音楽

専門研究領域

音楽科教育学とよばれ、古くはドイツで始まった「教授学」から発展して生まれたわりと新しい研究領域です。社会や学校の子どもに実際に起こっている問題からスタートして、それを解決していく学問です。
が、教育現場の実践をあとから追いかけるのではありません。新しい実践を創り出す研究領域です。子どもが音楽を学ぶプロセスについて、美学や認知心理学を援用しながら研究を行っています。キーワードは「音楽的思考力」、「音楽的自立」、「創造的思考力」、「暗黙知」など。

研究指導

音楽とは何か? 子どもにとってなぜ音楽を教えることが必要なのか ?、子どもはどのように音楽を学んでいくのか?、音楽を通して子どもはどのように他者と関わって成長するのか ? という視点で、学校で実際に起こっている問題を取り扱います。早い話が、音楽を通してどうやって人格形成を行うかという分野です。子どもは音楽を楽しんでくれるけれど、なかなか学びの対象にはしてくれない。すぐサボるし、いねむりもする。そんな子どもがたくさんいる学校で、新しい次代を担っていく子どもに、どんな新しい音楽科教育をクリエイトできるか! ということをテーマにしています。

学生へのメッセージ

皆さんは今まで多くの知識を受け身で覚えてきたと思います。しかし知識のもう一つの側面はその創造にあります。つまり「地球上のいたるところに、まだまだ私たちの知らない音楽があります」ということは、同時に皆さんも新しい音楽を創造していく一人なのです。音楽の勉強や論文執筆は時には苦しいときもあるかもしれないけれど、その過程で自分で創造した知識の積み重ねこそが人生の宝となるでしょう。その瞬間を体験したいがために、外国語の本を読んだり学会発表もしたりします。だから音楽科教育学はやめられないし、音楽の先生もやめられない!

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